「マスターズ」の開催地「オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ」はジョージア州の人口20万人に満たない小さな町「オーガスタ」にあるゴルフ場だ。
私も訪れたことがあるが、周辺は高い木が生い茂っていて、まるで森。そこにゴルフ場があるのかまったく分からなかった。また、コースの周辺にはポツポツと住宅はあるが、その他には何も無くて、古臭いモーテルや小さなレストランが数件ある程度だった。(2005年当時)
このコースを設計したのは球聖と呼ばれたボビー・ジョーンズと、世界一美しいと称される「サイプレスポイント・クラブ」などを手掛けたアリスター・マッケンジー。もともと果樹園だった広大な土地に30歳以上も年の離れたこの二人がこのコースを作り上げていったのだから面白い。
お互いスコットランドにあるゴルフの聖地「セント・アンドリューズ・オールドコース」をもっとも理想的なコースとしていたらしく、特にグリーン周りのマウンドのデザインを追求したようだ。砲台状の土盛は敢えて行わず、最初からあった地形に直接グリーンを置き、そのグリーン周りにうまくマウンドを造成してなんとも味のある起伏を造り上げたという。二人の狙い通り18ホール全て戦略性が高く、プレーヤーの技術を試すようなレイアウトのコースになったと言ってもいいだろう。
ただ、一般の人がプレーするのは難しくプレーするには必ずメンバー同伴でなければいけないルールだという。そのクラブのメンバーも約300名と少なく、会員になるためには審査もあるうえ数十年程度は待たねばいけないそうだ。
余談だが以前、師匠が「オーガスタはピンポジションによって傾斜を使って攻められるホールが多いんだ。それで“ここに落とせば寄ります。でも、失敗すると大ケガするよ”とコースからの囁きが聞こえてくるような場所がある。ようはさ、バーディルートをプレーヤーにしっかり見せておいて挑戦させるセッティングにしているじゃないか。オレはその誘いに乗って何度も失敗したけどね…」と話してくれた。
なるほどなぁ~
さてさて、ゴルフの祭典「マスターズ」
「オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ」で今年はどんなドラマが待っているのだろうか。



