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青木功がジュニアに難しい技術を殆ど教えない理由「ジュニアレッスン会 IN 北海道」

ツアーキャディ裏話

今年も青木功ジュニアレッスン会が北海道で行われた。

プロが日本帰国中、日本全国に行ってレッスン会を行うのだがプロはこのイベントを心待ちにしている。

子供好きなプロは子供達の成長や純粋にゴルフを楽しむ子供達の姿を見て、試合やプライベートでは見せない笑顔で子供達と同じ目線にたってレッスンを行う。

青木功ジュニアクラブで教える事はゴルフの事だけではない。
まず大きな声ではっきり挨拶のできる子供になって欲しいと願うプロの考えで、声の小さい子供には「ちゃんと挨拶できなきゃダメでしょ!もう一回大きな声で挨拶しないと、青木さん教えてあげないよ!」と子供達に叱る。

プロ的に最近の子供は挨拶ができない、日常生活でちゃんと挨拶できないから、子供同士でもコミニケーションがとれず、イジメや引きこもりになってしまうと考えているので青木ジュニアクラブでは「挨拶」が基本になっている。

ゴルフに関しても難しい技術は殆ど教えない。 自分の持ちやすいグリップで振りやすいスイングでOK。 ただ基本の基本だけを教える。

ボールをヒットするまでボールを見よう。 左手はしっかり持とう。

この二つだけだ。

だが、この基本的部分がナカナカできない・・・ どうしても球がドコに飛んだか顔をすぐに上げてしまうし、クラブをすぐに放してしまう。 でもこの基本を子供のウチに覚え、大きくなっても忘れないで欲しいと願っているのであろう。

そして先日、青木功ジュニアクラブの1期生からプロゴルファーが生まれた。

プロは心から喜び、ジュニアクラブをやっていてよかったと言っていた。 青木功ジュニアクラブでは、プロゴルファーを育成しようとは思っていないが、このクラブをきっかけでゴルフの道に進み成功した事はプロにとって本当に嬉しかったのであろう。 「大輔、なんだか自分の娘がプロになったみたいだよ・・・」 と俺に語った。
きっと受かった本人はそんな事を思ってくれているとは知らないであろうが、しかしプロテストのどこかで、プロに習った基本を守れば大丈夫と思い返し、ショットした1打があったとプロも俺も信じている。

これからもゴルフ界の底辺を向上させる為に青木功ジュニアクラブを続けて行きたい。

2005年夏、北海道の子供達との思い出はプロも俺も、これから先一生忘れない・・・

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