スポンサーリンク

オルタネイト(補欠)「え?俺出れるの?ほんとに?おい大輔ちゃんと聞け!」

ツアーキャディ裏話

朝5時45分起床で空港に向かう。 アメリカはセキュリティーが厳しく、国内線でも1時間半前には行っていないと厳しい・・・
しかし出れるかどうか分からない試合に移動するのは精神的に疲れる・・・ プロは始めての経験だから不安でしょうがない。 俺は根拠もなく「大丈夫ですよ~」と言っていたが、実際出れなかったら、なんて誤ろうかと、そればかり考えていた

11時デトロイト空港に到着。 今回はレンタカーでの移動だ・・・試合に出れない選手にまで、さすがにオフィシャルカーはでない
いつもならボランィアの方が空港に迎えに来てくれ、コースまで送ってくれるのだが、ある意味今まで本当にお世話になっていたな~とつくづく感じる。

ホテルに連絡を入れ道順を聞こうと電話するが誰もでない・・・? 独立記念日で従業員の数がたりないのかな~? そう思い俺の感で行く事にした 俺の場合ナゼか感で動く時ほど上手く行く。 今回もそんな感じでホテルに到着 荷物を部屋に入れ、朝から何も食べてないので、実家から持参してきたラーメンを作って二人で食べた。 いつもより会話が少なかったが、しょうがない今週どうなるかまだ分からないのだから・・・

旅人にとって目的の無い旅もそれは、それでいいが、今回の二人は目的があってここに来て、その目的が自分の力ではなんともならないという、悲しい状況なのだ・・・ 胃が痛い

でもラーメンはしっかり食べた・・・ その辺は俺らしい

その後、いちを確認の為コースに向かう。 駐車場でプロは「俺の停める所あるんじゃね~の?」と自分のスペースを探すが、やはり無い・・・

他の選手はクラブやスパイクを持ってクラブハウスに向かうのに我々は無し、なんだか変な気分だった。 なんだろう? 恥ずかしさじゃなく、悔しさみたいな感じだった。

ロッカーに向かいまたもやプロは今まで自分が使っていたロッカーを見に行くが、やはり自分の名前はなかった・・・

トーナメントオフィスに行き現在の状況を聞きに行く。 今朝の段階では補欠の2番目変わらずだったが、一人キャンセルが出て1番目に上がったと言う。 その直後、なにやら無線で話をしていたオフィサーが「ISAO YOU IN」と言ってきた。 二人で顔を合わせ「は?」 そして俺は「よっしゃ~」と思わず声を張り上げてしまった。

プロは「え?俺出れるの?ほんとに?おい大輔ちゃんと聞け!」とまだ信じてない様子だったので順位表をもらい説明してもらった。

するとまさに今、ボビー・ワイゼルがキャンセルしたと言う。
しっかり78名に入った表を見ると「ほっ~と」肩をなでおろし笑顔がこぼれる

そしてすぐにレジストレーションに向かい、その後レンタカーした車を返しに行く事にした。
返しに行く車中、「ね?出れるって言ったでしょ~」と言うと「ばかやろ~!もしも出れない時の事も考えていたくせに~」と二人で良い意味での言い合いが始まる。

とにかく今週の試合に出れる事になった・・・ 上の写真は出場選手がもらえるマネークリップ

ホテルに戻り洗濯をたたみながら飲んだビールがやけに美味かった

タイトルとURLをコピーしました