大舞台に日本のゴルフ界を引っ張ってきた、大役者3人がティーグラウンドに上がるとギャラリーからの大声援。やはりこの雰囲気がたまらない。
最初に打つのはプロ。
アゲンストで無茶苦茶長いこのホールを俺はなんとかパーで乗り切れないかと願う。ティーショットはやや右に飛んだが、なんとかファーストカットに止まる。しかし残りまだ228ヤードのアゲンスト。迷わず3Wを持ち、放った球は綺麗にピンに向かっていく、ピンの上5メーターにナイスオン。でも、出だしのバーディーを狙ったのか、ただ打ちすぎたのかは分からないが、そこから2メーターもオーバー。なんとか返しを決め、パー。
続く2番も長いミドルホール。ティーショットはフェアウェーに行ったが、残り215ヤードのアゲンスト。(長い…)
5Wでシッカリと打った球はこれまたピンに真っ直ぐ。ピン手前4メーターに乗り、再びバーディーチャンス。しかし、これをまた外してしまう…。
とれそうで取れないものだ。これが「日本オープン」のプレッシャーなのか!?
良いスタートをきったと思ったがすぐ3番でピンチがやってきた。ティーショットを左のラフに入れてしまい、7番で打ったが、全然でなかった。熊手軍団にやられた…。3打目をなんとか乗せるもパーパット外してしまいボギー。ま~しょうがないボギーだ。
そこから6番までパーを重ね、7番205ヤード、ショートホールで左のバンカーに入れてしまう。一見ピンチだが、ラフよりましだし、まったく心配していなかった。プロのバンカーは天下一品なのだから。
バンカーショットを放った後「な?止まっただろ」と問いかける。俺は目で、お見事と目線を送った。
そして8番ミドルホール。右ラフから112ヤードをPWで打ち、バーディーチャンス。
練習日ここにピンを切るだろうと予想していた通り、ピン左に上手く乗せた。これを沈めバーディーとし、イーブンに戻す。
9番ロングホール、ティーショットフェアーウェーど真ん中。しかもフォローの風に乗り飛んでいる。残り240ヤード。
レイアップかな~と悩んでいるプロに俺は「もう明日はここに来ないかもしれませんよ、狙いましょう」と声をかけた。1番ホールでの良いイメージが残っていると確信していたのだ。「おーっし狙ったるか~」とプロもやる気満々。
バッシ~ン!!いい感じで飛んで行くもわずかにショート。あと2ヤード左なら乗っていった感じだ…。残念。
アプローチ9番アイアンで転がしを狙ったが、右奥に外し遭えなくパー。
前半パープレーでフィニッシュ。
10番ホール70ヤードのセカンドショットをピン横2メートルにつけ、バーディー。これでトータル1アンダー。いい流れだ。
だが、13番ショートでピン奥に乗ってしまい、そこから3パットのボギー。163ヤードを7番で打ったのだが、キャリーでオーバーしてしまったのだ…。試合になると本当に飛ぶ人だよ…。
14番ホール。このホールはフェアーウェーが凄く狭い。いや広いのだが、落とし場所によっては、全部左の斜面に落ちてしまう。実際15ヤードくらいしか無いのでは?そしてプロはその斜面の下に落としてしまった(最悪)しかし、なんとかセカンドを乗せ、パーで切り抜ける。
15番ロングホールでティーショットを右のラフに入れてしまい出すだけ。3打目が250ヤードも残ってしまったので、3Wで狙うも届かずボギーにしてしまう。
ここまでトータル1オーバー。
16番、17番とパーで切り抜け。最終18番ホールにやってきた。
ティーショットをフェアウェーに放ち、残り194ヤード。ピンが左にあったので「プロ、センターでOkですよ」と声を掛ける。しかし4番アイアンで放った球は、ピンの左へ。3打目地点に行ってみると、ボールが見えないくらい深いラフだ。
「よし!大輔!ダメならダメでいい!!」と言ってそのラフからなんとかピン奥2メーターにつける。
下りのややスライスと読んだラインは無情にもカップをすり抜けてします。そして「お先」と打ったボギーパットが外れてしまった…。ここまで我慢してきたのに、もったいない1打…。
結局トータル3オーバーでフィニッシュ。
最後の3パットで頭にきていたのか、インタビューを跳ね除け帰る事にした。クラブハウス前でタクシーを待っていると「あれ?俺アウト36だっけ?」と聞いてくる。
俺は予備に書いておいたスコアーを見るが、アウトはパープレーなので35ですと答えた「俺なんかスコアーカードに36って書いてあったと思うんだよな~」と言っているので、スコアー速報用のPCで確認してもらうことにした。
445、434、335、で前半35。 345、446、436で後半39で間違いありませんとの事だった。万が一、前半36と書いてあっても、中身があっていれば、修正してくれるものなので、心配していなかった。
が!!
なんとスコアー誤記。過大申告となってしまった。
マーカーのジャンボさんが8番のバーディーを4と書いていてしまったらしい…。しかもそれに気づかずプロも提出をしてしまったのだ。
そんな事で正式には4オーバーということに。
この1ストロークが明日にどう繋がるのであろうか。プロは「俺がしっかりチェックしなかったのが悪い」と悔しがっていた。誰が悪いと言うわけじゃないが、1ストロークを競うこのゲームでショットでもパットでもなく、1ストロークを払ってしまったのだ。
今晩はどう慰めようか、今から気が気でない。